2015年に兵庫県警機動隊の巡査だった木戸大地さん=当時(24)=が自殺したのは、先輩や上司のパワーハラスメントが原因として、広島市の遺族が県に約8千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が22日、神戸地裁である。嫌がらせやいじめでうつ病となり、自殺に追い込まれたとする両親に対し、県警側は「指導」はしたが自殺との因果関係はないと主張。父一仁さん(73)は「大地の死を無駄にしたくない。県警は非を認めて償ってほしい」と求める。(篠原拓真)
訴状などによると、大地さんは12年9月から機動隊で勤務。15年10月6日に隊舎の自室で首をつっているのが見つかり、9日後に病院で亡くなった。
両親は、大地さんが先輩隊員から技能試験で同僚に解答を見せたと扱われ、「カンニングを認めろ」と執拗(しつよう)に迫られていたと訴えた。大地さんは否定していたが、自殺を図った当日も自白を強要され、同僚に「もう、しんどい」と言って隊舎に戻っていた。
また、宴会で裸踊りを強要されたり、仕事での「ミス一覧表」を作るよう命じられたりしたと主張。別の上司は強制ではない朝の訓練に参加しなかったとして、スクワットをさせていたとも訴えた。
一方、機動隊員100人以上から聞き取った内容を記した書類や証人尋問では、先輩が「運転手やめてまえ」などと叱り、書類の不備がある箇所に「ボケ、木戸」と書いた付箋を貼っていたことが分かった。県警側はこれを不適切な言動と認めたが、ミスを指摘して改善させる「必要な指導」だったと反論した。
大地さんは15年7月ごろにうつ病を発症したとされるが、県警側は、先輩隊員や上司の行為と発症の因果関係を認めなかった地方公務員災害補償基金の認定を指摘。大地さんは組織内で自ら孤立し、不安や疲労を感じたと推察できるとし、うつ病発症と先輩らの行為は関連しないとした。
機動隊では当時、ほかにも自殺者がいた。県警は隊員への聞き取り調査の結果、パワハラやいじめはなかったとした。
大地さんの自殺から約6年8カ月。なぜ、わが子は命を絶ったのか-。一仁さんは「夢半ばで命を絶つことになった息子のために。そして、現場の第一線で頑張る機動隊員のために。県警が変わるきっかけとなる判決を出してほしい」と願った。
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