兵庫県三木市の大型複合リゾート施設「ネスタリゾート神戸」の運営権が、不動産開発のサムティ(大阪市)とマーケティング会社「刀」(同)に譲渡されたことが1日、分かった。パチンコ店などを営む延田エンタープライズ(同)の子会社が運営してきたが、新型コロナウイルス禍で苦戦し、サムティと刀に経営を引き継いだ。5日に両社が記者会見を開き、発表する。
複数の関係者によると、延田側が運営会社の株式を両社の共同設立会社に売却。1日付で新体制に移行した。従業員は引き続き雇用し、営業は継続しており、土地と建物は譲渡後も延田が保有するとみられる。
ネスタは2016年、「グリーンピア三木」跡地に開業。甲子園球場60個分に当たる約230万平方メートルの敷地に、ジップラインやバギーなどの遊戯施設、プール、ホテルなどを備える。
サムティは東証プライム上場で、ホテルの開発や運営も手掛ける。刀はユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)を再建した森岡毅氏(兵庫県伊丹市出身)が最高経営責任者(CEO)を務め、18年からネスタと協業していた。(大島光貴)