8日午前11時半ごろ、奈良市の近鉄大和西大寺駅前で街頭演説していた自民党の安倍晋三元首相が、不審な男に背後から襲われ、救急搬送された。捜査関係者によると、安倍元首相は背後から散弾銃で撃たれた。その後心臓マッサージを受けたという。奈良市消防局によると、安倍氏は意識不明の状態で、心肺停止とみられる。奈良県警が現場で男を取り押さえた。
安倍元首相は7日午後、参院選兵庫選挙区の応援で兵庫県に入り、西宮市の阪急西宮ガーデンズ前と神戸・三宮でマイクを握った。
三宮では、神戸製鋼所に勤務していた時代、週末によく飲みに来ていたエピソードを紹介した。「悲願」とされる憲法改正に触れて「日本を守り抜いていくのは私たち自身の責任」と約10分間にわたって訴えた。
足を止める若者らの姿も目立った。演説後、街宣車を降りると、グータッチや写真撮影を求めて周辺に人垣ができるなど、存在感を示していた。









