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兵庫の高速道で死亡事故多発、行動制限解除の影響か 7月に3人死亡、お盆前に注意呼びかけ

2022/08/08 17:50

 兵庫県内で今夏、高速道路上の死亡事故が相次いでいる。7月は10~17日に多重事故や単独事故で3人が死亡。県内の交通事故は今年減少傾向だが、自動車専用道路に限ると昨年より増えている。新型コロナウイルス対策の行動制限が解除されたことが影響しているとみられ、移動が活発になるお盆期間を前に、県警の担当者は「余裕を持った行動を心がけて」と注意を呼びかけている。

 県警高速隊によると、今年6月末までに高速道路やバイパスなどの自動車専用道路で発生した死亡事故は4件で、死者数は計4人。前年同期と比べて1人多かった。

 さらに、7月に入り相次いで発生。同10日深夜に赤穂市の山陽自動車道で大型トラックと乗用車の計7台が絡む玉突き事故があり、大型トラックの男性運転手が死亡、5人が重軽傷を負った。

 同15日には丹波市の舞鶴若狭自動車道で、バイクの男性運転手が転倒して死亡。同17日には神戸市西区の神戸淡路鳴門自動車道で、軽ワゴン車がトンネルの側壁に衝突し、助手席の男性が亡くなった。

 一般道を含めた県内の人身事故は2011年以降、毎年減少が続いている。新型コロナの影響が出た20年は前年比約75%と顕著だった。21年も小幅に減少し、22年は6月末時点で前年同期より208件少ない7808件となった。

 一方、自動車専用道路は20年こそ前年比約65%と大幅に減ったが、21年は同30件増の522件。22年は6月末時点で前年同期を約20%上回る260件だった。

 県警高速隊は、増加の要因について「行動制限が解除され、高速道路の交通量が増えている」と指摘。その上で「余裕を持った運転と疲れたときの休憩を徹底してほしい」とする。(谷川直生)

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