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配布の検査キット「陽性率」2~3割、病院検査より低く 自主療養制度1週間、陽性登録3245人

2022/08/12 19:00

 新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、医療機関や保健所の逼迫を避けるため、兵庫県が5日から「自主療養制度」を導入して1週間がたった。11日までの7日間で計3245人が陽性登録したが、無料配布済みの抗原検査キット数を分母とした「陽性率」は2~3割にとどまる。

 同制度では、2~59歳の軽症者が検査キットの配布を申し込み、自ら検査して陽性だった場合に登録する。県は11日までに検査キット1万個を配布したほか、8日からは市町でも配布が始まり、11日までに計1万~1万5千個が申込者に届いたとみられる。

 陽性登録者の中には、無料検査や市販の検査キットでの登録者もおり、配布されたキットでの「陽性率」はさらに低いとみられる。医療機関などによる検査の陽性率は7月下旬以降は7割前後で推移している。

 制度では、登録できるのは陽性になった場合のみ。キット配布数に対して登録の割合が低い要因として、陰性になる人が多い▽陽性でも登録しない▽検査キットが使われていない-などが考えられる。県の担当者は「どれぐらいの割合が適正か分からない」とする。

 市町別で登録者が多いのは西宮市で424人、尼崎市で408人。人口当たりの登録者の割合では、伊丹市や宝塚市、加古川市が多かった。多可、上郡町は1週間の登録がゼロだった。

(高田康夫)

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