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卵を産み落とす場所作りのための材料をくわえて飛ぶニホンイヌワシ=2月11日、但馬地域の扇ノ山周辺(撮影・山崎 竜)
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卵を産み落とす場所作りのための材料をくわえて飛ぶニホンイヌワシ=2月11日、但馬地域の扇ノ山周辺(撮影・山崎 竜)

 兵庫県但馬地方の扇ノ山周辺で今春にふ化し、成育していた国の天然記念物ニホンイヌワシのひなが、巣立ち前に巣の中で死亡していたことが確認された。この地では23年ぶりのひな誕生だっただけに、関係者らから落胆の声が聞かれた。

 親鳥による餌の運び込みも順調で、5月の現地調査では目視で健康が確認されていた。しかし6月に入り、親が餌を減らすことで巣立ちを促す行動を始めたが姿が見えず、安否が心配されていた。巣の前をふさぐような形で伸びていた木の枝が巣立ちの障害になった模様だ。

 調査に赴いた兵庫県立人と自然の博物館の布野隆之研究員は「順調に育っていただけにショック」と言い、「親にとっては何とかなった障害物も、ひなにとってはハードルが高かったようだ」と残念がった。

 過去の実績からみて2年続けての繁殖の可能性は低いが、次に向けて枝の伐採を進めるなど、兵庫県はさらなる環境の整備を図る。(山崎 竜)

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