兵庫県丹波市は24日、県内で最も高い「燃やすごみ用」の指定袋を半額にする条例改正案を、同市議会9月定例会に提出することを明らかにした。半額化は、2020年11月の市長選で初当選した林時彦市長の目玉公約の一つ。同じ内容の条例改正案が昨年の12月定例会で否決され、林市長は再提出に意欲を示していた。
市議会の議会運営委員会で報告した。市によると、燃やすごみ用指定袋は11年に1度値下げされ現在、1枚当たり大80円▽中60円▽小40円。ごみの排出抑制のため、高く設定してきた。
半額化は、林市長が「全市民への現金5万円給付」とともに市長選で公約に掲げた。5万円給付は当選後に「商品券2万円」に変更され、市議会が否決後、低所得世帯などに対象を絞って可決された。
また、同じく県内一高かったプラスチック系ごみ用の指定袋は、昨年6月に値下げ案が可決されている。
今回の条例改正案は、前回否決された際と同様、大中小の袋をそれぞれ半額にする内容で、値下げは来年4月から。市生活環境部は、提案理由を「家計負担の軽減」と説明した。
林市長は神戸新聞の取材に「県内一高いごみ袋を値下げするのは、市長の当然の責務。否決後も、市民から『早く半額にして』との声が多く寄せられている。ごみの減量化も進めつつ、市民に寄り添いたい」と話している。(那谷享平、真鍋 愛)