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最終日の館内で記念撮影をする来館者ら=豊岡市元町
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最終日の館内で記念撮影をする来館者ら=豊岡市元町

 但馬地域で唯一の映画館「豊岡劇場」(豊岡市)が30日、通常営業を終えた。存続を求める声に応えて、一般社団法人「豊岡コミュニティシネマ」(田中亜衣子代表)が運営を引き継ぎ、来春までの再開に向けて準備を進める。

 同劇場は1927(昭和2)年に芝居小屋として開業し、その後映画館に。経営悪化で2012年に閉じたが、14年に不動産会社の石橋設計(同市)を経営する石橋秀彦さん(53)の住民グループが復活させた。復調していた来館者は、新型コロナウイルス禍やインターネット動画配信サービスとの競合などで激減し、今年3月に休館を発表。5月に田中代表が事業承継に名乗りを上げていた。

 上映は豊岡コミュニティシネマが担い、劇場の土地と建物は石橋設計が所有する。再開後は常時上映のほか、イベントやセミナーなどの多目的利用を計画している。

 最終日も通常通り、午後5時に上映を終了。スタッフらが出入り口で最後の来館者を見送り、一緒に記念撮影をした。石橋さんは「地方都市に映画館が残っていけるよう、後継団体を支援していただきたい」と話した。(丸山桃奈)

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