JR西日本の観光列車「サロンカーなにわ」が3日、13年ぶりに播但線を駆けた。団体臨時列車「兵庫テロワール旅号」と銘打ったツアーとして、姫路駅から浜坂駅まで特別運行。姫路駅の出発式では、関係者が新型コロナウイルス禍で落ち込む地域経済の回復を期待し、レトロな欧風客車を見送った。
来夏に兵庫県やJRなどが展開する大型観光事業「兵庫デスティネーションキャンペーン(DC)」のプレイベント。国鉄時代につくられた「なにわ」は、最近は数年に1度しか走っていない。乗車券と宿泊がセットのツアーは、申し込み開始直後に全117席が売り切れたという。
列車は竹田駅や豊岡駅に停車し、史跡観光や特産品の販売で乗客をもてなし、約6時間後に浜坂駅に到着。4日午前、同駅を出発し、同日夕に姫路駅に戻る予定という。
JR西の国弘正治・神戸支社長は「各市町がそれぞれの観光素材に磨きをかけている。DC本番では兵庫から全国を元気にしたい」と意気込みを語った。(森下陽介)









