秋の味覚「北摂栗」の収穫が兵庫県の阪神北部地域で始まった。皮がむけやすい品種の「ぽろたん」が今月初旬に収穫期を迎え、栽培農家は連日、枝から落ちた実を拾い、出荷作業に忙しい。
JA兵庫六甲・北摂栗生産者連絡協議会では、宝塚、川西市と猪名川町で採れる「ぽろたん」と「銀寄」の2品種を「北摂栗」のブランド名で売り出している。約100人の生産者が登録しており、昨年は約15トンを収穫した。
宝塚市切畑の福田勉さんは、山の斜面など約80アールの栗畑に約280本を栽培。イガが割れて顔をのぞかせた栗を丁寧に拾いながら「今のところ台風の影響もなく、順調に収穫できている」と話した。
「ぽろたん」の収穫は20日頃まで。以降は「銀寄」がシーズンとなる。阪神地域の農産物直売所などで販売している。(斎藤雅志)