オリックスは15日、能見篤史投手兼任コーチ(43)が今季限りで現役引退すると発表した。プロ18年目の現役最年長投手として臨んだ今季は8月3日の西武戦まで4試合の登板にとどまっていた。16日に記者会見する。
豊岡市出石町出身で鳥取城北高から大阪ガスを経てドラフト自由獲得枠で2005年に阪神入りした左腕投手。09年に13勝を挙げるなどエースに成長して開幕投手を3度務め、2桁勝利を5度マークした。12年に最多奪三振のタイトルに輝き、13年はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表に選出された。
18年途中から中継ぎとなり19年は51試合に登板。阪神を自由契約となってオリックスに移った21年は26試合に投げてリーグ優勝に貢献し、日本シリーズにも出場した。コーチとしても山本由伸投手や昨季新人王の宮城大弥投手ら若手を的確な助言で支えた。
14日までの通算成績は473試合で104勝93敗4セーブ56ホールド、防御率3・35。