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 播磨灘でマダコの漁獲量が激減していることから、兵庫県明石市と淡路島西岸の11漁協は16日、明石市内で会合を開き、明石海峡西側の好漁場「鹿ノ瀬」で連携して資源保護に取り組むことを確認した。各漁協に所属する釣り船業者に協力してもらい、一般釣り客らの監視強化などに取り組む。

 明石市のタコ(一部イイダコなどを含む)の漁獲量は2016年以降低迷している。昨年は143トンと前年の約2割に落ち込んだ。淡路島でも、最も水揚げが多い富島漁協でマダコの漁獲が前年の3分の1の40トンに激減。今年も昨年並みの不漁だったとみられる。

 原因は不明だが、海の栄養低下や、タコ釣り人気の高まりが考えられる。漁師らしか操業できない漁業権設定海域でも、遊漁船やプレジャーボートでタコを釣る人が絶えないという。

 明石市漁協連合会では20年から、漁協所属の釣り船業者が明石沿岸での操業を午前中に制限。監視も強めて一般釣り船の減少につなげたという。淡路島西岸の淡路、洲本両市の6漁協でつくる「西浦水交会」も同様の取り組みを目指す。

 16日の会合では、明石と淡路の計8漁協が漁業権を持つ鹿ノ瀬でも協力して対策を講じることを決めた。

 この8漁協でつくる「鹿ノ瀬会」会長の田沼政男・林崎漁協組合長は「このままでは漁業が成り立たなくなり、明石ダコのブランドや明石焼きにも影響が出る。遊漁船の組合員の力を借りて資源を守りたい」と話した。(森 信弘、有冨晴貴)

明石淡路
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