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台風14号の接近に伴い、運転が打ち切られたJR神戸線。多くの人が表示板を見上げた=19日午後5時18分、神戸市中央区のJR三ノ宮駅(撮影・吉田敦史)
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台風14号の接近に伴い、運転が打ち切られたJR神戸線。多くの人が表示板を見上げた=19日午後5時18分、神戸市中央区のJR三ノ宮駅(撮影・吉田敦史)
台風14号の接近に備え、体育館に避難する近隣住民=19日午後1時33分、播磨町古宮5、播磨南小学校
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台風14号の接近に備え、体育館に避難する近隣住民=19日午後1時33分、播磨町古宮5、播磨南小学校

 台風14号は19日夜から深夜にかけて兵庫県に最接近した。8市町が高潮による被害などを警戒し、高齢者らに早期の避難を指示。自主避難者も含めて、県内では最大で計414世帯523人が避難所に身を寄せ、不安な夜を過ごした。JR神戸線が運休するなど公共交通機関も乱れ、帰宅手段に困る人もいた。

 県内では19日午前から風雨が強まり、南あわじ市では沿岸部の道路に高波が打ち寄せた。同市は午前7時に「高齢者等避難」を発令。過去の台風で自宅が床下浸水した60代の男性は同市福良地区の避難所に避難した。「浸水したら動けなくなると思って午前中に来た」と話し、「台風はまだ遠いのに風が強い。これからどうなるのか」と不安そうな様子だった。

 播磨町は高潮を警戒し、県内で唯一、沿岸部などの7262世帯1万5793人に避難指示を出した。同日午後5時半時点で避難者は計26世帯36人に上り、81歳の女性は「海に近いので強風や高潮は怖い」と話した。

 JR西日本は午後からJR神戸線などで順次運行を取りやめた。神戸駅では午後5時33分に下りの「最終電車」が出発し、間際になって改札に駆け込む人の姿も。

 乗り遅れた女性会社員(24)=神戸市東灘区=は、真っ暗になった電光掲示板を見上げて残念がった。神戸線は20日も始発から運休する可能性があり、朝から出社という女性は「通勤手段もなくて困る」と話していた。

(大田将之、中村有沙、児玉芙友)

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