兵庫県を東西に貫く大動脈、JR神戸線が19日午後、台風14号の接近で運行が取りやめになった。多くの乗客が利用する神戸駅で、普段より約7時間も早まった「終電」前後の様子を取材した。
休日はカップルや家族連れでにぎわう神戸駅だが、19日は午前から人が少なめ。地下街に降りるエスカレーターは止まり、営業していない店舗が目立った。午後には構内のコンビニや飲食店も早めに店じまい。構内には運行情報を伝えるアナウンスが何度も流れた。
利用客が案内板の前で足を止め、駅員に状況を確認する中、会社役員の男性(87)=神戸市須磨区=は午後2時半ごろ、姫路からやってくる知人を改札前のベンチに座って待っていた。事前に聞いていた到着予定から1時間が過ぎていた。「ダイヤの乱れでなかなか着かないようで。何事もなければよいですが」と心配そうに改札の奥を見つめた。
同市長田区の男性会社員(20)は、バスで自宅に帰るため神戸駅で下車。午前中に恋人と大阪で買い物をしていたが、スマホのアプリで終電の繰り上げを知り、早めにデートを切り上げたという。「せっかくの休日ですが、仕方ないですね。早く帰って家でゆっくりします」と話した。
運行の打ち切りが決まり、西明石行きの「終電」は午後5時21分発となった。駅員が拡声器で、発車の数分前から周辺の人たちに声をかけた。「次が最終電車です。乗車しなくても大丈夫ですか?」
若い男性がぎりぎりで改札に駆け込む。駅員は男性を見送り、ホームにいる係員に無線で連絡。予定より12分遅れて午後5時33分に神戸駅を出発した。
その直後、同市東灘区の女性会社員(24)が駅にやってきた。同市兵庫区にある工場での勤務を終えたばかり。自宅の方向に向かう電車は約1時間半前に終了していた。真っ暗になった電光掲示板を見上げ「やっぱりか、って感じですね。今日は終電に間に合わないだろうなとあきらめていたので」とぽつり。家族に連絡し、神戸駅まで迎えに来てもらうことにした。
JR神戸線などは20日も始発から運休する可能性がある。しかし、工場の生産ラインは止めることができず、女性は午前8時には出社しなければならない。「翌朝の出勤手段も困りますね。家族に送ってもらうしかないですかね」
台風の接近で、鉄道が計画運休する機会が近年、目立つようになった。でも公共交通は生活や仕事に欠かせない。安全を保ちつつ、人々の足を支える役割は大きいと実感した。(大田将之)
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