９日告示、１６日投開票の川西市長選に、新人で元市議の山下隆志氏（４０）が１日、無所属で立候補することを表明した。市役所で会見し「税金の使い道や地域医療のあり方に疑問を感じる。市民の声を反映した市政を目指す」と語った。

　山下氏は京都市出身。京都大学工学部を卒業後、国際特許事務所職員などを経て、２０１８年の市議選に立候補し初当選した。今年５月に「一身上の都合」として市議を辞職した。

　市北部の医療機能の充実▽統廃合が進む公立幼稚園を、こども園化して存続▽市長報酬と退職金のカット－などを主な公約に掲げた。告示８日前での立候補表明については「無投票は避けるべきだという思いで決意した。子育て世帯の流入を増やし、活気ある町を取り戻したい」と話した。

　市長選では、現職の越田謙治郎氏（４５）が立候補を表明している。（久保田麻依子）