プロ野球パ・リーグは2日、今季最終戦が行われ、オリックスが逆転で2年連続14度目(阪急時代を含む)の優勝を飾った。首位のソフトバンクが千葉市のZOZOマリンスタジアムでロッテ戦に3-5で敗れ、追うオリックスが仙台市の楽天生命パーク宮城での楽天戦に5-2で勝ってひっくり返した。
オリックスの連覇は仰木彬監督の下、阪神・淡路大震災に遭った神戸を勇気づけようと「がんばろうKOBE」を合言葉にイチロー外野手らの活躍で成し遂げた1995、96年以来となる。
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兵庫県内のファンも歓喜した。京セラドーム大阪のパブリックビューイングで観戦した会社員の男性(59)=姫路市=は「優勝への期待があった分、昨年とは全く違う喜び」と感極まった。リーグ2連覇に「強豪としての道を歩み出した」と誇らしげだった。
神戸市長田区で日本茶販売店を営む男性(73)は「昨年の優勝が選手の自信になり、負ける気がしなかった」と喜ぶ。前回の連覇は震災翌年の1996年。「勝ち続ける姿に『諦めないで頑張れ』と背中を押された。また、日本一を見せて」と話した。(小谷千穂、竜門和諒)