神戸市は3日、業務を委託する市獣医師会(同市中央区)が、飼い犬の死亡や住所変更に関する推定100~150人分の名前や住所などの個人情報を紛失したと発表した。情報流出などの被害は確認されていないという。
市などによると、同会の40代女性職員は4月5日~5月13日に電話で市民から聞き取った個人情報をメモしたノートを紛失。同16日に気付いたが個人で捜索を続け、8月下旬になって上司へ報告した。
同会が事務室などを調べても見つからず、9月26日に市へ連絡。同会によると、ノートを室外に持ち出すことはないため、誤って廃棄した可能性が高いという。
女性職員が約3カ月報告しなかったことについて同会は「性格の弱さから周囲に相談できず、遅くなった」と説明した。
紛失を受け、市は同会での受け付けを中止し、届け出を市生活衛生ダイヤル(TEL078・771・7497)に一本化。今後は紙媒体ではなく電子データで記録するという。
紛失したノートに記載された情報が狂犬病の予防接種などを管理する「飼い犬台帳」に反映されていない場合があるとして、市は同ダイヤルへ連絡するよう呼びかけている。(名倉あかり)









