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被告役の女性を前に、審理に臨む裁判官(右)と裁判員役の高校生=神戸地裁
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被告役の女性を前に、審理に臨む裁判官(右)と裁判員役の高校生=神戸地裁

 少年法と民法の改正で裁判員に選ばれる年齢が2023年から18歳以上に引き下げられるのを前に、神戸地裁は3日、高校生や大学生らによる模擬裁判員裁判を開いた。架空の殺人未遂事件の審理を16人が体験。結果や行動の背景を考え、量刑について話し合った。

 10月1日(法の日)からの「法の日週間」に合わせた企画。法廷で裁判官や検察官、弁護士が立ち会い、実際の裁判員裁判と同様の手順で進めた。

 女性が長女の中学進学を巡って口論になった夫に対し、刺し身包丁で突き刺して全治約6カ月のけがを負わせた-という事件例。深さ15センチの傷や背後から刺した様子などから、検察側は懲役6年を求刑した。弁護側は先に夫が女性を殴った点、女性が刺した後に止血したことなどを挙げ、執行猶予付き判決を求めた。

 模擬評議は学生らが2班に分かれ、「救命措置をしている。殺意は強くなかったのでは」「刺し身包丁は長い刃物で危険性は高い」などと指摘。一方の班が実刑判決、別の班は執行猶予付き判決と結論付けた。

 執行猶予付き判決を支持した甲南高校3年の石橋由都さん(17)は「他の人の意見を聞くたび、判断が揺れ動いた。自分の判断で判決の行方が変わり、責任が重いからこそ、実際に選ばれたときは自分の意見を言おうと思った」と話した。(篠原拓真)

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