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住宅地の木に登り、周りの様子をうかがうツキノワグマの子グマ=2010年10月、豊岡市日高町日置
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住宅地の木に登り、周りの様子をうかがうツキノワグマの子グマ=2010年10月、豊岡市日高町日置

 ツキノワグマが食べる山のドングリ類の実り具合が今秋、兵庫県全体としては「並上」であることが県森林動物研究センター(丹波市)の調べで分かった。実りが良いとクマが集落や住宅地に出没しづらくなるが、実り具合に地域差があるため、大半のクマが冬眠に入る12月中旬ごろまでの間、特に注意するよう呼びかけている。

 ブナ、コナラ、ミズナラについて8月27日から約2週間かけて調べ、ブナは「大凶」、コナラとミズナラは「並上」だった。クマの主な生息地の但馬地域は良好だったが、宍粟市や西脇市などの県中部ではあまり実りが良くなかった。

 県内で今年4~8月のツキノワグマの目撃・痕跡情報は計208件で前年同期比9件減少。直接人が襲われる被害はなかったが、これまで少なかった県中部の住宅地周辺での出没の他、集落でのカキの食害などが起きている。

 同センターは、クマが活発になる夕方~朝の外出に注意▽餌となるカキの早期収穫や生ごみの屋外からの撤去▽果樹園への電気柵の設置-などを求めている。

 県は今年、ツキノワグマの狩猟を3年ぶりに解禁し、猟期を11月15日~12月14日と決めている。(森 信弘)

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