地域で活躍する女性をたたえる「ひょうご女性未来・縹(はなだ)賞」の表彰式が、兵庫県福崎町の同町エルデホールであった。企業経営、ものづくり、起業・畜産の分野で高い評価を受けた3人が受賞した。
同賞は、さまざまな分野で活動する県内の女性が集う「ひょうご女性未来会議」(事務局・県立男女共同参画センター)が2003年に創設した。
今年の受賞者は、織物会社を経営する足立美由希さん(32)=同県多可町▽鬼瓦職人の興津直子さん(46)=南あわじ市▽但馬牛繁殖和牛農家として新規就農した村田瑞樹さん(27)=同県新温泉町。村田さんは飼育する牛の出産が迫り、欠席した。
12日の式では同会議の清原桂子代表が賞状を授与。神戸新聞社の大国正美常務取締役が記念の像を手渡した。
足立さんは商品の非常用圧縮毛布を防災や宇宙などで生かす新規事業に挑戦しており、「会社のメンバーとの積み重ねを評価してもらえたのかな」と喜んだ。
興津さんは夫の家業である淡路島の伝統産業、瓦製造の職人になり5年目。鬼瓦の怖いイメージを変えようと花をあしらったものなども作っているといい、「女性の強みを出していきたい」と話した。(上杉順子)