野生鳥獣の狩猟が15日、兵庫県内で解禁されたが、昨年からの野生イノシシの豚熱(CSF)感染拡大に伴い、多くの地域で仕留めたイノシシ肉を市場流通させられない状況が続く。国が感染した個体の発見地点から半径10キロ圏内の「感染確認区域」を対象に、捕獲したイノシシの持ち出しを自粛するよう求めているためだ。「ぼたん鍋」で有名な丹波篠山市などの料理店では、他県を含む自粛範囲外や飼育施設から肉を仕入れて客に提供するが、野生イノシシの地産地消はできなくなっている。
県自然・鳥獣共生課によると、県内では豚熱に感染した野生イノシシは昨年3月、丹波市の山中で初確認された。以降、15日時点で計148頭に上る。県内で自粛範囲に該当しない地域は、阪神間や加古川市周辺の都市部のほか、西播磨と但馬地域の一部の山林に限られている=地図参照。
農林水産省や県の指針では、捕獲したイノシシ肉は自家消費する以外は、地中への埋設などの処理が必要。このため、丹波篠山市では昨年に続き、名物のぼたん鍋シーズンを迎えても、市内の料理店などでは地場産の野生肉は提供されない。ただ、県内では豚やイノシシの飼育施設で感染は確認されておらず、中国・四国地方以西は野生イノシシの感染確認も部分的にとどまり、こうしたところから仕入れは可能。
農水省の調査によると、県内で食肉処理施設が販売したイノシシ肉の量は、感染拡大前の2020年度の121トンから21年度は88トンへと落ち込んだ。一方、食肉処理施設が卸売り、小売りした1キロ当たりの価格は全国平均で20年度が3556円、21年度は3573円とほぼ横ばい。
農水省は昨年3月、ジビエ(野生鳥獣肉)利用のための新たな手引を公表。PCR検査で陰性が確認できれば、食肉として流通させることは可能とした。
だが、県自然・鳥獣共生課は「捕獲したイノシシを全頭検査する態勢を整えるのはコスト面などで困難が多い」と指摘する。近年はジビエブームとなってはいるものの、検査結果が分かるまで時間もかかるなど、流通させるには課題が少なくないという。
県は飼育施設でワクチン接種を進めるほか、山林では経口ワクチンをまき、有害獣として捕獲した野生イノシシの抽出調査を続けている。だが農水省によると、全国で野生イノシシの感染が拡大している状況では感染確認区域を解除できる段階ではないという。県畜産課は「半径10キロ圏は拡大する一方で、この状態がいつまで続くのか先が見えない」とする。(堀井正純)
【豚熱(CSF)】豚やイノシシの病気で、「豚(とん)コレラ」から改称された。強い感染力と高い致死率が特徴。人には感染せず、感染した肉を食べても人体に影響はない。国内では2018年9月、岐阜市の養豚場で26年ぶりに感染が確認されて以降、各地に広がっている。野生イノシシの移動が拡大の要因とみられているが、兵庫県内の養豚場では確認されていない。
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