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火災が起きた建物の状況を確認する消防隊員=15日午後9時36分、長田区長楽町4
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火災が起きた建物の状況を確認する消防隊員=15日午後9時36分、長田区長楽町4
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 神戸市長田区で15日夜から16日にかけて不審火が8件相次いだ。けが人はいなかったが、兵庫県警長田署は連続放火事件を視野に捜査し、地域の安全確保に向けて通学路の見守りやパトカーでの警戒を強化。神戸市消防局は「放火をさせないような地域の環境づくりが大切だ」と呼びかける。(千葉翔大)

 同署などによると、15日午後8時15分ごろ、同区本庄町7のリサイクル業の作業所で軒下の物品が燃えているのを通行人が見つけ、119番。鉄骨造3階建て延べ約250平方メートルのうち1階と2階の物品が焼け、約3時間半後に鎮火した。

 その後、午後11時ごろまでに、同区長楽町4の店舗▽同区腕塚町9の空き家▽同町7の民家▽同区二葉町9の2階建てアパート-の4カ所でも、エアコンの室外機や外壁の排水パイプ、ほうき、郵便受け内の物などが燃えた。

 さらに16日には、同区大丸町2の大丸山公園と同区久保町7のアパートの建設現場、同区腕塚町9の集合住宅の3カ所でも、枯れ葉や木製の柱、ベランダのすだれなどが焼けた形跡が見つかった。

 8件のうち7件の現場は同区南部の国道2号近くに集中。それぞれ周囲には民家や学校が密集し、大規模な火災に発展する恐れもあった。

 最初に通報があった同区本庄町のリサイクル業作業所では一夜明けた16日、警察と消防が現場検証した。近くに住む70代女性は「煙が風呂場の窓から家の中に入ってきて喉が痛かった。怖い」と首をすくめた。

 神戸市消防局予防課は「燃えるごみなど、火が付く物を建物の周囲に置かないことが前提。火を付ける側は明るい場所だと人目が気になるため、ライトの設置なども効果的だ」と助言する。

 神戸市ホームページでも、各区の放火(疑い含む)の件数や、共同住宅、工場など建物の種類別ごとの放火対策などを公表している。

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