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第4回大会のスタート前セレモニーで黄色い手袋を着け、両手を挙げるランナーたち=2014年11月23日、神戸市中央区磯辺通4
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第4回大会のスタート前セレモニーで黄色い手袋を着け、両手を挙げるランナーたち=2014年11月23日、神戸市中央区磯辺通4
第1回大会で晴れやかな表情を浮かべ、一斉にスタートするランナーたち=2011年11月20日、神戸市役所前
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第1回大会で晴れやかな表情を浮かべ、一斉にスタートするランナーたち=2011年11月20日、神戸市役所前

 「感謝と友情」をテーマに掲げる第10回神戸マラソン(神戸新聞社など共催)は20日、神戸市役所前をスタート、明石海峡大橋西側で折り返してポートアイランドでフィニッシュする42・195キロのコースで行われる。新型コロナウイルス感染拡大の影響で2020年から2年続けて延期。3年ぶりに開かれるフルマラソンは定員2万人に対し、約3万2千人の応募があった。前回大会は男女ともに大会新記録が誕生。今回も見応えのあるレースが展開されそうだ。(大原篤也)

■2011年に創設、第9回は男女とも大会新記録

 大会は1995年の阪神・淡路大震災で寄せられた国内外からの支援に感謝の気持ちを発信するため、2011年に創設された。第1回大会は男子の中山卓也選手(早稲田大)が2時間24分13秒、女子の上谷聡子選手(神戸学院大AC)が2時間40分45秒で初代チャンピオンになった。

 19年の第9回大会は男子のジョフレイ・クスロ選手(ウガンダ)が2時間8分46秒、女子の山口遥選手(AC・KITA)が2時間27分39秒で、ともに大会新記録で初制覇した。男子の2時間10分切りは初めてで、3位の坪内淳一選手(黒崎播磨)は2時間14分5秒で日本人の歴代最高記録をマークした。山口選手は女子初の2時間30分切りで、2位に女子歴代トップの大差となる3分51秒差をつけた。

 第1回大会と比べると、男子は15分27秒、女子は13分6秒も大会記録が短縮された。高速化が進む中、今回も招待の男子・坪内、女子・山口の両選手や、今年のミラノマラソンで2時間7分56秒をマークした男子のエルカナ・ランガット選手(ケニア)ら海外特別参加選手が火花を散らしそうだ。

■コロナと共存、ゲスト陣も豪華

 第10回大会はゲスト陣も豪華だ。東京五輪女子1500メートル8位入賞で兵庫県小野市出身の田中希実選手(豊田自動織機)や五輪女子マラソン2大会連続メダルの有森裕子さんらがランナーへの激励や公式イベント参加などで大会を盛り上げる。アテネ五輪女子マラソン金メダリストで、24年に神戸市内で開催される世界パラ陸上選手権アンバサダーの野口みずきさんも特別ゲストとして訪れる。

 ゲストランナーは10人。北京五輪女子5000メートル代表の小林祐梨子さん(須磨学園高出身)とユニバーシアード神戸大会男子マラソン7位の渋谷俊浩さん(加古川東高出身)のほか、田中千洋さんら過去の神戸マラソンで優勝経験のある男女計8人が10キロかフルマラソンを走る。

 コロナと共存しながら開催される最初の大会。ランナーはレース前後のマスク着用や検温、手指消毒などの感染予防対策を徹底した上で参加する。これまでは約60万人がコース沿道で切れ目のない声援を送るのも魅力の一つだったが、大会実行委員会は「一般の方は沿道での応援を控え、テレビ、ラジオを通じて声援を送ってほしい」と呼びかける。「『ありがとう』を、未来へつなごう。」をキャッチフレーズに、3年ぶりの号砲が20日午前9時に鳴る。

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