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神戸マラソンでランナーの心肺蘇生を行い感謝状を受け取る甲南医療センター参事の清水宏紀さん=神戸市東灘区鴨子ケ原1
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神戸マラソンでランナーの心肺蘇生を行い感謝状を受け取る甲南医療センター参事の清水宏紀さん=神戸市東灘区鴨子ケ原1
神戸マラソンでランナーの心肺蘇生を行い感謝状を受け取る甲南医療センター参事の清水宏紀さん(中央)=神戸市東灘区鴨子ケ原1
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神戸マラソンでランナーの心肺蘇生を行い感謝状を受け取る甲南医療センター参事の清水宏紀さん(中央)=神戸市東灘区鴨子ケ原1

 20日に開催された第10回神戸マラソンで、レース中に心肺停止状態になったランナーを救命したとして、同マラソン実行委員会と垂水消防署は25日、甲南医療センター(神戸市東灘区)参事で循環器内科医師の清水宏紀さん(64)に感謝状を贈った。

 清水さんは、市民ランナーとして参加。同マラソンは8年ぶりの挑戦だった。

 迫りくる関門時間に焦りながら、山陽東垂水駅近くの15・5キロ地点あたりを走っていた時に、約20メートル先で倒れている50代男性を見つけた。

 「これはまずい」。すぐに駆け寄ると、男性は既に大会スタッフにより心臓マッサージを受けていた。男性の意識や呼吸が無いことを確認し、清水さんは気道を確保。周囲に「119番してくれ、AED(自動体外式除細動器)も持ってきて」と叫び、ほかに駆けつけたスタッフらにも指示を出して現場を仕切った。到着したAEDを使って男性は意識が戻り、25日に退院したという。

 使用されたのは、誰もが利用できるように備えてある「まちかど救急ステーション」に登録された近くの垂水年金会館のAED。同ステーションは、2022年3月末時点で神戸市内に2584カ所ある。

 「医師として、すぐに心肺蘇生措置を取られず救えなかった人をたくさん見てきた」と清水さん。「一般市民でも、119番通報と胸骨圧迫、AED使用はできる。倒れている人がいたらどうか少しの勇気を出してほしい」と訴えた。

 今年は救命活動のためにマラソンは“名誉のリタイア”となったが、「来年はリベンジして完走したい」と意気込んでいた。

(綱嶋葉名)

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