兵庫県立大の環境人間学部(姫路市)に通う学生が、生理用品を学内のトイレに置いて無償提供する取り組みを実施した。国内外で顕在化する「生理の貧困」対策ではなく、生理用品はトイレにあって当然の備品と位置付ける「生理の尊厳」の観点から、卒業研究に選んだ。8日間の提供で寄せられたアンケートには好意的な意見が多く、「年内にも再び実施したい」と話す。
■「隠さなくていいように」
同学部4年の永山みのりさん(22)。竹端寛准教授のゼミでジェンダー(社会的性差)や性教育を研究し、性の多様性を啓発する学内の学生団体「SOGIいろ」でも活動している。性について発信しても周囲の当事者意識は薄いと感じることが多く、「学内で他の人を巻き込むプロジェクトがしたい」と思い、焦点を当てたのが月経だった。
生理用品が公衆トイレにあれば、買えない人も急に必要になった人も助かる。「トイレットペーパーやハンドソープのように基本的なサービスになれば、生理は当たり前のことで隠さなくてもいいし、しんどさを皆で分かち合える社会になるのでは」と考えた。
■意識調査で反対はゼロ
まず、本年度から全市立学校のトイレに配備を始めた明石市に現状を聞き取り調査。「尊厳」という考え方も知り、「県立大でもやりたい」と大学側に直談判した。調達先や補充人員の課題が出たため、姫路市に連絡し、市の防災備蓄から、生理用ナプキン3600個を提供してもらった。補充作業は自分やSOGIいろのメンバーで担った。
10月下旬の8日間、姫路環境人間キャンパス(姫路市新在家本町1)内の女子トイレ5カ所にナプキンを入れたかごを設置。計264個置き、約半分の125個が利用された。
トイレ内に貼ったQRコードや必修授業を通じて実施した意識調査には、男性も含め約200件の意見が寄せられた。ナプキンの無償提供には約8割が賛成し、反対はゼロ。急に必要になったという利用者が最も多かった。「男性も痔などの場合は必要と聞いたので、男子トイレにも少し設置すればいい」などの意見もあった。
永山さんは「学生が発信し、意見を集めて大学に出すプロセスは、繊細なテーマだからこそ大切。5、10年後、どこの大学のトイレにもナプキンがあるのが当たり前になればうれしい」と語る。卒業研究を仕上げつつ、調査結果を踏まえて12月中にも第2弾の設置を企画。来春の卒業を前に、SOGIいろの後輩ら他の人も取り組める持続可能な仕組みを作りたいという。(上杉順子)
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