今季最強とされる寒波の影響で、六甲山の中腹にある七曲滝(神戸市北区)が氷結している。頭上からつらなる氷の芸術が幻想的な光景をみせている。
落差は約25メートルで、六甲山の北側斜面に点在する「有馬四十八滝」の一つ。厳冬期の一帯は、滝が凍る氷瀑や霧氷などが楽しめることから「アイスガーデン」と呼ばれる。
中でも七曲滝はハイカーに人気の氷瀑。30日の時点では完全氷結はしていないものの、いくつも垂れ下がる1メートル近いつららや、水晶玉をつなぎ合わせたような氷が生み出す造形美を間近に見ることができる。
同日、2年ぶりに訪れたという男性(63)=神戸市西区=は「六甲山の冬の名物。美しく、感動的です」と話していた。
登山道はアイゼンなどが必要。神戸地方気象台によると、兵庫県は31日以降、寒気が弱まり、平年並みかそれよりやや高い気温になるという。