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ATSの設定ミスを謝罪するJR西日本車両設計室の島田直人室長(左)と岸田泰司担当課長=10日午後、JR西日本
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ATSの設定ミスを謝罪するJR西日本車両設計室の島田直人室長(左)と岸田泰司担当課長=10日午後、JR西日本
ATSの設定ミスを発表するJR西日本車両設計室の島田直人室長(左)と岸田泰司担当課長=10日午後、JR西日本本
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ATSの設定ミスを発表するJR西日本車両設計室の島田直人室長(左)と岸田泰司担当課長=10日午後、JR西日本本
ATSの設定ミスが判明した機関車「EF65」(JR西日本提供
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ATSの設定ミスが判明した機関車「EF65」(JR西日本提供

 JR西日本は10日、保有する機関車11両の自動列車停止装置(ATS)の設定に誤りがあり、2011年から10年以上にわたり、カーブで設定速度を超えて運転できる状態だったと発表した。ATSは05年の尼崎JR脱線事故の現場カーブに未設置で、再発防止に向けて増設された。実際の速度超過や事故の記録は残っていないという。

 JR西によると、誤りがあったのは列車の運行頻度の高い区間で使うATS-P。京阪神の大都市周辺のカーブ245カ所に設置され、うち神戸線や宝塚線を含む145カ所で本来の設定時速を5~30キロ超過して走行できる状態だった。

 車両はEF655両とEF811両、DD515両。15年に廃止された大阪-札幌間の寝台特急「トワイライトエクスプレス」や「サロンカーなにわ」「日本海」の特急にも使われた。

 複線化工事が進む奈良線で今年1月、機関車の試運転時にミスが判明した。

 ATS-Pは地上設備と車両装置が連動して機能するが、車両側のカーブ進入時の速度を判断する設定に02年の納入時から誤りがあったという。設定は当初は使っていなかったが、11年の機能追加以降は活用。その後も検査をしてきたが、古いデータは対象外で見過ごされたという。

 同年11月と14年には地上設備の設定の誤りが判明しており、JR西は「安全に関わる重要な機器で誤りを見つけられなかったことは問題。検査時の確認方法を見直し、再発防止に努める」と陳謝した。

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