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児童精神科を描いた漫画やドラマを監修した三木崇弘医師。関連書籍を出版した=神戸新聞姫路本社
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児童精神科を描いた漫画やドラマを監修した三木崇弘医師。関連書籍を出版した=神戸新聞姫路本社
漫画「リエゾン-こどものこころ診療所-」の一場面((c)ヨンチャン・竹村優作/講談社)
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漫画「リエゾン-こどものこころ診療所-」の一場面((c)ヨンチャン・竹村優作/講談社)

 児童精神科医が主人公のテレビドラマ「リエゾン-こどものこころ診療所-」を監修している三木崇弘医師(41)=兵庫県姫路市=が、関連書籍「凸凹(発達障害)のためのおとなのこころがまえ」を出版した。1月から全国放送されているドラマとともに、子育てに悩む親たちへエールを送る。

 ドラマで山崎育三郎さん、松本穂香さんが演じる医師2人はそれぞれ自閉スペクトラム症(ASD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)がある設定。発達障害やヤングケアラー、虐待などの悩みを抱える子どもや家族と向き合う姿を描く。

 三木さんは児童相談所や児童養護施設での臨床経験があり、原作漫画の連載初期に監修を依頼された。漫画のリアルな描写は話題を呼び、累計120万部超のヒット作になった。

 著書は漫画と同じ講談社刊。「本を広く届けるには分かりやすさも大切。編集者の意見からも学ぶところが多かった」。「医療現場では少し古い表現」という「凸凹」をあえてタイトルに入れ、漫画のこまも転載して読みやすくした。医学的な解説や育児、学校生活への助言に加え、「親ってすごい」との思いを強調している。「普通のことを最低限しているだけ」と謙遜しがちな親に対して、「それはもうかなり素晴らしいこと」と励ましている。

 三木さん自身、姫路市の淳心学院中高から愛媛大医学部に進んだが、学校に足が向かない日も多く2年留年した。昨年には経営学修士(MBA)を取得したが、「挫折もしたし、全然エリートではない」と振り返る。

 昨年7月、常勤先を持たないフリー医師としての生活に区切りを付け、同市内で勤務医となった。「今後は中西播の子育て環境をよくする活動に力を入れたい」と意気込み、教員向けの研修やインターネットでの情報提供を続けている。

 著書はB6判192ページ、1650円。漫画の単行本は現在12巻。ドラマはABCテレビ系で毎週金曜深夜に放映中。

姫路淳心学院高校
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