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兵庫県庁3号館=神戸市中央区下山手通5
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兵庫県庁3号館=神戸市中央区下山手通5

 兵庫県教育委員会は28日、姫路市内の県立高校の卒業式で、3年の男子生徒(18)を、髪形の校則違反を理由に他の卒業生と違う場所で出席させる事案があったと明らかにした。当日は男子生徒のルーツである海外由来の髪形だったという話もあり、県教委の担当者は「適切な対応ではなかった」と話している。

 県教委によると、男子生徒は先月27日の式当日、編み込みの髪形「コーンロウ」で登校した。学校側は、他の卒業生と離れた体育館の2階席に着くよう求めた。名前を呼ばれても「他の生徒が振り向くから」という理由で返事をしないように指導し、生徒は式の途中で両親と会場を出た。

 同校の校則は、頭髪を「高校生らしい清潔なもの」と規定し、男子は「目、耳、襟にかからない長さ」としている。県教委によると、学校側は卒業式前の登校日に男子生徒に対して、髪が耳にかかっているとして散髪するよう指導し、生徒側も「切ってきます」と答えていたという。

 コーンロウはアフリカ発祥の伝統的髪形で、28日の一部報道によると、生徒は海外にルーツがあったとされる。しかし学校側は、式当日から報道まで把握していなかったという。

 県教委高校教育課の新谷浩一課長は「この髪形で登校したことは一度もないと聞いており、学校も困惑したようだ。とはいえ、情報を共有して生徒に寄り添う必要があった」と述べた。(谷川直生)

教育姫路
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