
地域のささいな異変や事件につながり得る情報を、匿名でも通報できる専用ダイヤル「ひょうご地域安全SOSキャッチ電話相談」が、7月で開設10年となる。男女8人が死亡した尼崎連続変死事件をきっかけに兵庫県と県警が共同で始め、今では年間200~300件ほどの相談を受ける。近年は特殊詐欺とみられる電話がかかってきたという内容など、消費生活に関する相談件数が増えているという。
電話相談は2013年7月に始まった。その前年に発覚したのが、尼崎市内の民家床下などに相次いで遺体が遺棄された連続変死事件。周辺住民らが異様な集団生活を目撃していたにもかかわらず早期発見できなかったことから、虐待やドメスティックバイオレンス(DV)、いじめなどの芽を摘もうと新たな窓口をつくった。