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新聞記事「焦った采配」肌身離さず 報徳高監督・大角健二さん

2018.07.29 15:08
大角健二さん
大角健二さん

 名門・報徳として8年ぶりの栄冠。号泣する選手を見つめながらこみ上げる涙をそっと拭い「優勝は夢や目標でなく、使命だった。ただでさえ高い評価に反して結果が出ず、苦しいことの多かった学年。本当にほっとしている」。38歳の若き監督の、心底から出た言葉だった。

 恩師から指揮を引き継いだのは、4強入りした昨春の選抜大会後。前任の永田裕治氏(54)は2002年春に選抜優勝を果たすなど、県内歴代1位の甲子園通算23勝を誇る名将。コーチや部長としてそばで見てきたとはいえ、勝敗を背負って采配を振るう重圧は想像以上だった。

 伝統の手堅さに大胆なプレーで肉付けを図ったが、昨夏は準決勝で積極策が裏目に出て神戸国際大付に屈した。「あの試合を忘れたことはない」。「新監督『焦った采配』」と書かれた翌日の紙面を財布にしのばせ、自らを奮い立たせてきた。

 今大会は粘り強く守り勝つ「報徳野球」を体現。当初描いた理想とは違うが、「自分にもその血が流れていますから」。自身も20年前に主将として東兵庫大会を制するなど、報徳で4季連続甲子園に出場した。

 その後、けがに泣き、立命大卒業後は消防士になるつもりだったというが、永田前監督に請われて03年から母校の指導者に。どっぷりと高校野球に漬かる日々の中、西宮市内で暮らす妻(37)、7歳と3歳の娘に「家族の支えがなければここに立っていない」と感謝する。国語科教諭。川西市出身。(記事・山本哲志、撮影・辰巳直之)

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