新型コロナウイルスの影響で中止になった全国高校野球選手権地方大会に代わる独自大会。通常授業が再開されていない高等専門学校の多くが出場を見送る中、兵庫では神戸高専、明石高専の両校が7月18日開幕の夏季県大会(神戸新聞社など後援)への参加を決めた。5年制の高専は遠方の生徒が在籍するため、7月まで通常授業を見合わせている。既に再開している一般の高校に比べ、準備期間は短いが、選手たちは心を一つに晴れ舞台に臨む。
神戸高専は7月6日に全学年が登校し、7日から通常の対面授業が再開される。野球部はこれに先立ち6月20日に再スタートしたが、活動は土日のみで練習時間も制限が設けられている。
本格的な練習は通常授業再開後になるため、開幕までの期間は2週間足らず。大会に向けて練習試合を重ねている他校から後れを取り、鈴木慎吾主将は「危機感や不安は正直ある」と焦りを隠さない。
休校中、選手は工夫を凝らしてきた。宮本猛監督の「顔を見て練習しよう」との助言を受け、4月からオンラインで合同の筋力トレーニングに注力。兵庫大会の中止決定後は「(代替大会の可否にかかわらず)お守りを作ってるから」という女子マネジャーの言葉も励みに、士気を保ってきた。
「結果だけが全てではない。思い残すことなく力を発揮してほしい」と宮本監督。昨年は創部初の春季県大会出場を果たし、夏は第2シード校として臨んだが、現チームはまだ公式戦で白星を飾れていない。鈴木主将は「1勝して終わりたいんです」と言葉に力を込める。
7月6日に通常授業が再開される明石高専は、1週目の練習が平日2日、1日90分とさらに厳しい状況だが、部員10人全員が参加を希望した。後藤太之監督は「選手が主役。本人たちの気持ちを尊重した」と話し、「やるからには(練習不足を)言い訳にせず、ベストを尽くして納得いく終わり方をしたい」と意気込んでいる。(長江優咲、有島弘記)