JR西日本の南谷(なんや)昌二郎前会長(68)と垣内剛(たけし)元社長(66)の表情は終始硬かった。尼崎脱線事故をめぐり、井手正敬(まさたか)元会長(75)とともに業務上過失致死傷罪で強制起訴された23日、2人は大阪市の本社前で報道陣の取材に応じたものの歯切れが悪かった。「公判になるので、ご勘弁を」「控えさせていただきます」。起訴状の認否も、事故原因についても回答を避けた。
一方で、多くの遺族は「真相が聞ける」と裁判に期待を寄せる。「ドアが開いた」。妻と妹を亡くした浅野弥三一(やさかず)さん(68)は、そう評価した。
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