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銀の馬車道 鉱石の道

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柏原正民参事が生野鉱山について執筆した神戸新聞を手に授業を受ける生徒ら=生野高校
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柏原正民参事が生野鉱山について執筆した神戸新聞を手に授業を受ける生徒ら=生野高校

 生野鉱山の近代化について学ぶ出前授業が6日、兵庫県朝来市の生野高校で開かれ、世界史を選択する3年生約50人が、市教委文化財課の柏原正民参事(48)の話に聞き入った。

 生徒たちは9月から10班に分かれ、「銀の馬車道」や生野の食文化など、自らの関心と地域の歴史を絡めてテーマ設定し、調べ学習に取り組んでいる。

 この日、アドバイザーとして招かれた柏原参事は「鉱石の道」と「銀の馬車道」の日本遺産認定に向けた取り組みを紹介した。「明治維新後、生野は国内鉱山再生のテストケースとなり、お雇い外国人によって、西洋の技術や思想が直輸入された」と説明。水銀を使い高純度の銀を取り出す製錬方法は高熱を放つため、レンガ造りの建物が整備されたという。生産効率化を図るため、工場は一定の区域に集積。雇用形態の近代化も進んだ。

 周囲には病院、学校、鉄道などのインフラが整備され、ダンスホールや映画館なども並んだ。柏原参事は「まちの発展は鉱山と密接に関わっていた」と述べた。

 男子生徒(17)は「当時最先端だった西欧の技術や機械、町並みに興味がある。地域で詳しい人に聞くなどして理解を深めたい」と話した。(峰大二郎、長谷部崇)

2016/10/6
 

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