「細身体型の人が多い日本で、体重100kgを超えることはひとつの才能。その魅力をたくさんの人に知ってもらいたい」。そう生き生きと語るのは、オーバーサイズのアパレルブランドを展開する株式会社Mr.Blissのマイコー社長だ。同社はアパレル以外にも、「デブ」をレンタルできるサービス「デブカリ」を手掛けている。
※以降、この記事では「デブ」という言葉が頻出しますが、太った人を揶揄するような意図はありません。ご了承ください。
デブカリの仕組みはこうだ。まず借主はサイトの「デブ一覧」からレンタルしたいデブを選ぶ。「明るく意外と動けるデブ」「歌えるデブ」「痩せれば動けるデブ」……借りられるデブは80人以上。それぞれに食事や引っ越し、相談などと「対応可能なジャンル」がある。
実際にはどんな目的でレンタルする人がいるのだろうか。
「『自分は大食いだが周りに大食い仲間がいないのでついて来てほしい』『悩みを聞いてほしい』といった問い合わせのほか、『おいしいトンテキを食べている姿を写真に撮りたいからモデルになってほしい』という企業からの注文もあります。多種多様ですね」(マイコー社長)
アパレルブランド「QZILLA by Mr.Bliss(クジラ バイ ミスターブリス)」とは別に、なぜこのようなサービスを始めたのか。そこにはマイコー社長の並々ならぬ「デブへの愛」があった。
「僕の周囲には、たまたまデブの方が多くて。デブはマイナスのイメージを持たれることも少なくないですが、僕の周りにいるデブは前向きで素敵な方ばかりなんです。話は面白いし、包容力もある。何より自分の体型を『個性』という強みと捉えていて、それが魅力になっている。僕はそんなデブが大好きです」
しかしマイコー社長はあることに気づいた。それは、「デブにおしゃれは少ないのではないか」ということだ。
「デブに合った服は少なく、機能性ばかり重視され、デザインは疎かにされがちです。これでは、僕の大好きなデブの魅力が伝わらない。それなら僕が彼らの服を作ろうと思い、ブランドを立ち上げたんです」
マイコー社長の「デブの魅力が多くの人に伝わってほしい」という願いは、アパレルブランドだけでなく「デブカリ」にも直結している。
「デブだからこそ、誰かに求められる。デブだからこそ、活躍できる。そんなフィールドを作っていきたいと思っています。いつかデブによるアイドルユニットや映画を作るのが目標です」
(まいどなニュース特約・桑田 萌)
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