ケンタッキーフライドチキン(KFC)※画像はイメージです(J_News_photo /stock.adobe.com)
ケンタッキーフライドチキン(KFC)※画像はイメージです(J_News_photo /stock.adobe.com)

1930年にアメリカ・ケンタッキー州の小さな町で創業し、今や世界各国に展開しているKFC(ケンタッキー・フライド・チキン)。

国々の嗜好に合わせたローカルメニューを提供していることは有名だが、みなさんは台湾KFCの「紅藜燕麥嫩雞粥」というメニューはご存知だろうか?

そう、最後の一字からわかる通りこれはお粥。レッドキヌアやコーンが入ったお粥の中にひと口大のフライドチキンがトッピングされたモーニングメニューで、日本人観光客のSNS投稿がたびたび話題になっているのだ。

以前、現地で紅藜燕麥嫩雞粥を食べたことのあるお粥研究家の鈴木かゆさんにお話を聞いた。

--こちらのメニューをご存知になった経緯は?

鈴木:おかゆが日常になっている台湾のおかゆ文化に興味があり、10日間ほど台北に滞在してお粥を食べ歩きました。マレーシアやタイのマックにはおかゆがあったりと、アジアの国々で西洋系チェーン店が進出する時におかゆを一つのメニューとして取り入れるのは割とよくあるパターンのようです。

台湾のマックには残念ながらおかゆのメニューはありませんでしたが、今回のKFC、それからすき家にもおかゆのメニューがあって、驚きました。

--紅藜燕麥嫩雞粥を召し上がった感想は?

鈴木:日本のクリスピーのようなザクザク食感の揚げたてチキンがどっさり載っていて、すっごくおいしかったです!穀物が入った粥なので香ばしさがあり、肉の旨味にも負けず、完成度が高かったです。中華圏では揚げパン(油条)とお粥を一緒にいただくのは割とスタンダードなので、ザクザクの油っぽいものと粥の組み合わせというのは、受け入れやすい構成なのだと思います。

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多くの日本人を虜にする台湾の味・紅藜燕麥嫩雞粥。ご興味ある方はぜひ現地のモーニングメニュー対応店舗に足を運んでいただきたい。

なお今回、インタビューに協力してくれた鈴木さんは、12月20日にオープンするおかゆ料理専門店「おかゆテラス 阿佐ヶ谷本店」(東京都杉並区)の開業までのブランドアドバイザーとしてプロジェクトに参加。同店では和洋中のアイデアを自由自在に詰め込んだ、これまでのおかゆの枠を大きく超えたおかゆ料理が展開されるそうなので、おかゆファンはぜひチェックを。

鈴木かゆさんプロフィール
お粥研究家。著書に『日本、台湾、韓国etc. ととのうおかゆ365日』(KADOKAWA、2024年)。おかゆを通した食文化と暮らしの思想をテーマに、コラム執筆、レシピ開発、コンサルティングなど幅広く活動中。NHKあさイチ、読売新聞、ほぼ日 他出演。Yahoo!エキスパート、JAPAN MENSA会員。1993年生まれ、東京都在住・夫と二人暮らし、IT系自営業、365日毎朝おかゆ。
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おかゆ料理専門店「おかゆテラス 阿佐ヶ谷本店」店舗情報
東京都杉並区阿佐谷南3丁目2-22 1F

(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)