東急電鉄東横線の踏切で、一部の鉄道ファンが行った迷惑行為が問題視されています。むらまさ(@CreepyCroquette)さんが「東急東横線で激ヤバなのに遭遇してしまった。電車止まって運転手が怒鳴ってた」と投稿した写真には、遮断機によじ登り、カメラを構える「撮り鉄」の姿が。むらまささんと東急電鉄に聞きました。
■いきなり遮断機に登り、運転士が大声で注意
東急東横線は渋谷~横浜間をつなぐ全長24.2 kmの路線です。撮り鉄の問題行動が見られたのは、5月15日午後、神奈川県川崎市内の踏切でした。
むらまささんは「元住吉へ寄った際、帰り道に工事中の目黒線踏切で見かけました。行きでも数人がたむろしていたのですが、撮影時には10人ほどいたと思います」と撮り鉄が増えていったようです。
遮断機によじ登ったのは突然のことでした。「目的の車両を撮る時でしょうか、脚立を踏切横の機械にかけて、いきなりよじ登りました。異常に気がついた運転手が電車を止め、そこから降りるように怒鳴っておりました。怒鳴られた張本人たちは、走って逃げてしまいました」
現場には歩行者がおり、事故が起きれば一般人が巻き込まれる可能性もありました。「普段から列車が頻繁に行き交う所で、工事中の為、道幅も狭くなっていました。当時も車と歩行者がまあまあいる状況でした」
■東急電鉄「撮影ルール守って」
東急電鉄は「遮断機にのぼり、撮影を行った方がいたことにより、電車が緊急停止したのは事実です。踏切障害物検知装置が作動したことにより、踏切道手前に停車しました」と撮り鉄の迷惑行為により、電車が緊急停止したことを認めました。なお、当該列車は回送だったため、乗客に影響はありませんでした。今回は東京メトロの車両が埼玉高速鉄道で運用されているのが珍しかったため、鉄道ファンが集まったと推測しています。
東急電鉄では、電車を撮影する客に対して、以下の四つの行為をしないように注意喚起しています。
①運行中の列車に向けてのフラッシュ使用
②立入禁止区域での撮影
③列車運行に影響をおよぼす行為
④三脚や脚立などを使用しての撮影
東急によると、今回の撮り鉄の遮断機によじ登ったり、過度に接近する行為は②ないし③に該当する可能性があるといいます。
一方、撮影時のマナーについては客のモラルに頼らざるを得ず、担当者は「対応に非常に苦慮している」と話します。撮り鉄の人たちに対しては「撮影ルールを守って、安全に撮影していただければ」と求めていました。
◇ ◇
Twitter上では「そこまでして撮りたいのか」「本当の鉄道ファンなら、迷惑をかけないよ」「こういう輩がいるからイメージ悪くなんだよね」と迷惑行為を働く一部撮り鉄の行為を嘆く声が寄せられました。
(まいどなニュース・伊藤 大介)
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