体幹と下半身をつなぐ筋肉で、股関節の曲げ伸ばしや姿勢の維持に関わる腸腰筋。
近年、トレーニングなどでも重視される筋肉だが、今SNS上で大きな注目を集めているのはその腸腰筋が精肉でいう所の"ヒレ"に相当するという話。
「医学部時代に妙に解剖にハマってた時期があって物凄い数の御献体に携わらせてもらったことがあったんだが、その時に印象に残ってるのが、人類最大のインナーマッスルと呼ばれる腸腰筋がツナみたいに解せる程に柔らかく、他の筋肉と全然違う性質だってことなんですよね(いわゆるヒレに相当する部分だと思う)」
と語るのは医師でライターの高須賀ときさん(@takasuka_toki)。
「何もストレスが加わった形跡すら無い。線維化ゼロじゃないとあの柔らかさはあり得ない」と言うほど柔らかいという腸腰筋。まさかヒレ肉に相当する高級部位だったとは…。
SNSユーザー達から
「つまり、一番美味しそうってこと?」
「股関節の動きと骨盤環の揺れ、腰椎の動きに対して常に動いている筋肉なので立位でいる限り休むことのない筋肉だと思います。なので、脂肪がつきようがないヒレです。」
「人間を食べる上位存在がいたら、高級部位として取引されてるんやろなぁ」
など数々の驚きの声が。
また
「腸腰筋膿瘍ができると膝の上が痛くて脚があがらなくなるんです。 じっとしてても痛いんで、運動とは別の効用があるのかも。」
「腸腰筋が使えていないとヨガやってる時に指摘された 股関節の硬さから来る腰痛もこの筋肉次第だと」
「四足歩行の動物は腸腰筋を使いますが、二足歩行は腸腰筋をほとんど使わないですし、腸腰筋(+臀筋類)"を意識的に鍛えないと年取ったらマジで歩けなくなりますね」
と腸腰筋の重要性や性質に関する話題も盛り上がった今回の投稿。人体とはつくづく奥深いものだ。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)