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坂をのぼれば

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灘区篠原北町3から六甲学院中学・高校東側へ続く 頂上からは神戸東部の市街地を一望できる(撮影・辰巳直之)
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灘区篠原北町3から六甲学院中学・高校東側へ続く 頂上からは神戸東部の市街地を一望できる(撮影・辰巳直之)

■最高勾配 18.3% 灘区篠原北町3から六甲学院中学・高校東側へ続く

 頂上まで歩いて、ざっと20分。神戸市の道路台帳平面図で調べると、17・9%▽15・6%▽16・1%▽18・3%-と、坂のどこを切っても急勾配だ。

 「車のギアは上り1速、下り2速。(電動アシストなしの)自転車では到底上れません」。寄せられた情報通り、いやそれ以上。もはや登山。六甲学院中学・高校の横を過ぎるあたりでは、体中から汗が噴き出た。

 すれ違う生徒に毎日上る苦労を尋ねてみる。「しんどいけど、入学前に聞いていたので」。別の生徒は「雨の日はかばん持って傘も差して、ちょっと大変」。

 灘区の坂をまとめた地元の情報誌では「裸坂」と紹介される。休み時間、生徒が上半身裸になってグラウンドを走る慣習がある学院のイメージからだろうか。

 ただ、井坂保彦教頭(59)は苦笑いする。「坂は走りませんし…。そんな名前は初耳ですね」

(上田勇紀)

2018/6/21
 

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