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坂をのぼれば

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緑に覆われた急坂。上った先には階段がある(撮影・辰巳直之)深田池の西側から甲南病院東側へ延びる
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緑に覆われた急坂。上った先には階段がある(撮影・辰巳直之)深田池の西側から甲南病院東側へ延びる

■最高勾配 36.3% 深田池の西側から甲南病院東側へ延びる

 駅前広場の整備で、5年ほど前に生まれ変わった阪急御影駅周辺。それでも駅の北側、深田池の静かな趣は今も変わらない。

 池を右手に見て、坂を上る。「この先行(いき)止まり」の立て看板がある辺りから、道幅がぐっと狭く、急になる。路面の端には丸い滑り止めが刻み込まれている。

 道路台帳平面図によると、勾配は36・3%。100メートル進むと36・3メートル上がる計算だ。8%以上で急な坂に分類されるという中、そのきつさは推して知るべし。

 まっすぐでなく、ジグザグに歩いて上っていく女性を見た。右へ左へ、少しずつ。やってみると、確かにちょっと楽な気もする。

 すれ違う男性(62)に声を掛けてみると、「坂の多い神戸でも、きつい方でしょ」。上りは市バス、下りだけこの道を歩くという。

 「行止まり」の正体は階段。最後まで上りきると、吹き抜ける風が何とも心地よかった。

(上田勇紀)

2018/6/21
 

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