
島守の塔のそばにある石碑。島田は辛苦を共にした県職員とまつられている=沖縄県糸満市摩文仁
苛烈な地上戦が始まる2カ月前の1945(昭和20)年1月31日、第27代沖縄県知事に着任した島田叡(あきら)は、県民の生命を守るため、疎開促進と食糧確保の陣頭指揮を執る。
知事官房の職員だった板良敷朝基(いたらしきちょうき)(97)は回想する。「部下への指示、説明は丁寧でした。空襲時も動じずに空をにらみ、状況を把握しようとしていた。皆が勇気づけられ、一生懸命に働きました」
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