新型コロナや東京2020、タリバンによるアフガニスタン制圧など今年も多くのニュースがあったが、個人的には秋の選挙で衆議院の女性国会議員比率がさらに減って9・7%となったこともこたえた。190カ国中168位、日本より下位の国はエスワティニ、バヌアツなど(内閣府調べ)。先進国を中心に諸外国の国会議員に占める女性割合がこの30年で大幅に上昇している中、減少する日本。もはや謎である。
女性登用で躍進するアラブ首長国連邦の話を永田町で聞いたところ女性を半数にすることによる政策効果、他国からの投資、評価など多くの観点で国益に叶(かな)うと政権中枢の男性陣が判断し実践したのだという。残念ながら日本では女性推進というといまだ席の取り合いという見方にしかならない。
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