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トータス松本さん「30年以上暮らしているが『東京の人』じゃない」あふれる地元愛

2021/03/13 05:30

 兵庫県西脇市黒田庄町出身のミュージシャン、トータス松本さん(54)が今月7日、同市で開かれた音楽イベント「ヘソノオ・ホットロック」に出演した。会場は3月末に閉館する西脇市民会館(同市郷瀬町)。デビュー前のトータスさんが初めて立った舞台だ。万感の思いを胸に同会館のラストステージを盛り上げたトータスさんにイベント後、話を聞いた。(伊田雄馬)

 -地元でのステージを終えて。

 「(ホットロックは)自分が最初に人前で演奏したイベント。取り壊し前のこの会館ででき、感慨深いとしか言いようがない」

 -ホットロックは1980~90年代に開かれたアマチュアバンドの祭典。

 「『市民会館がなくなる』と聞き、最後にここでホットロックをやったら面白いんちゃうかと。(アマチュア)当時、一緒にバンドをやっていた仲間と2~3年前に盛り上がった」

 -「播州人だな」と感じる瞬間は。

 「東京に30年以上暮らしているが『東京の人』じゃない。『自分はよそから来た人間や』というのがモチベーション。『(東京に)出てきた以上は簡単に尻尾巻いて帰られへん』と20歳のころに思ったのが、ずーっと続いている気がする」

 -地元市民にメッセージを。

 「西脇市に僕の大阪や東京の友人が来たら、『すごく良いところ』と褒められた。僕の家の近所にある神社のたたずまいとか『かっこいいな』と。だから地元の人に『西脇めちゃめちゃいいとこやで』と言ってあげたい」

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