兵庫県加西市中西町の日吉神社周辺にある竹林で、白い網状のスカートをはいたようなキヌガサタケの仲間が見つかった。変わった形状で、珍しいキノコだが、中華料理などでは高級食材として利用されるという。
地元の女性(81)が8日夕、道沿いに高さ20センチ程度のキヌガサタケが生えているのを見つけた。友人に声を掛け、成長が非常に早いことなどの特徴を図鑑などで調べた。形状などから、「キノコの女王」とも呼ばれるとか。先端の暗緑色の部分で胞子が作られ、臭いでおびき寄せたハエなどに運ばせる。翌9日に竹林の中を探すと、さらに数本生えていたという。
女性は「生まれて初めて見た。真っ白で、きれいで感動した」と喜んだが、「野生のキノコは怖い」と味見はしなかったという。(小日向務)