兵庫・北播磨地域の紅葉の名所８カ所を巡るスタンプラリー「秋色きたはりま」が開催されている。掲載スポット４カ所のスタンプを一口として応募でき、抽選で４市町の特産品が当たる。期間は１２月１２日までで、応募は同２４日必着。（伊田雄馬）

　西脇市、加西市、加東市、多可町の観光協会でつくる「北播磨広域定住自立圏」の連携事業。各スポットには応募はがきに押すスタンプに加え、１枚のカードに押していくことで色が重なり、１枚の絵画が完成する趣向の「重ね押しスタンプ」も用意している。

　８カ所はそれぞれ、夜間のライトアップや古刹（こさつ）とのコラボレーションなどが楽しめるよりすぐりの観賞スポットを厳選。いずれも今月中旬から来月上旬に見頃を迎える。

　掲載スポットのひとつ「多可町余暇村公園」（同町中区牧野）内には２２０本のイロハカエデやハナミズキ、サクラコブシが植えられ、今週末に紅葉のピークを迎える。２１日までライトアップを実施しており、特に人気を集めるのが園内の池周辺という。

　下から照らされた真っ赤なモミジが水面に映り、ぼんやりと揺れる。取材時は成獣とみられるオスのシカが現れ、波紋を立てながら池を悠々と渡っていった。

　カメラが趣味という同町の女性（５１）は「他の紅葉スポットよりもモミジの赤みが強い気がする」と話し、池に架かるつり橋の上から夢中でシャッターを切っていた。

　入園無料。ライトアップは午後５～８時。同園ＴＥＬ０７９５・３０・０８５５