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神戸国際大付-社 初優勝を決め歓喜に沸く社ナイン=28日午後、神戸市須磨区、ほっともっとフィールド神戸(撮影・秋山亮太)
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神戸国際大付-社 初優勝を決め歓喜に沸く社ナイン=28日午後、神戸市須磨区、ほっともっとフィールド神戸(撮影・秋山亮太)

 18年前の夏。同年春のセンバツに初出場し、ベスト4に躍進した社高校は、夏の兵庫大会でも本命視された。準決勝まで順当に勝ち上がり、夏の甲子園初出場を視界に捉えていた。

 準決勝の市立尼崎高校戦。試合は延長十五回にもつれ込んだ。引き分け再試合目前、捕手から三塁へのけん制がそれる。ボールが転々とする間にサヨナラの走者が生還。非情な幕切れに記者席で言葉を失った。

 数年前、当時の監督だった森脇忠之さんに、その試合の内幕を聞いた。「けん制はベンチからのサインでした」。初の決勝進出、初の夏の甲子園への焦り。「私が腰を落ち着けていれば」。森脇さんはそう悔いていた。

 巡り巡って、地元北播総局のデスクとして、社高校の晴れ姿を見届けることになった。緊迫の展開は18年前と重なった。試合後、運動部の記者を通じて森脇さんからコメントが届いた。「ピンチにも動じない。テレビを見ながら涙が出るほど感激しました」。夢破れた者たちの悔し涙が昇華した。(松本大輔)

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