■交響楽団指導者 吉澤進さん(64)=兵庫県加東市
旧社町に「スカウト」された異色のバイオリニストは、地域のクラシック音楽振興に携わって30年を超えた。加東フィルハーモニー管弦楽団や加東混声合唱団の立ち上げに奔走し、今も加東文化振興財団職員として指導を続ける。「日頃は作業服姿で働いている知り合いが、タキシードにちょうネクタイで舞台に立つ。そんな楽団が地元にあるって、おもろいでしょ?」。会話が乗ってくると、関西弁がするする出てくる。
京都市出身。京都市立芸術大学音楽学部を卒業後、中学教員を経て、プロ奏者として関西フィルハーモニー管弦楽団に入った。
転機は30代前半。旧社町で1991年にやしろ国際学習塾(加東市上三草)が開館し、音楽指導者を探していた同町から声がかかった。縁もゆかりもなかったが、面接した石古勲町長(故人)の「楽譜は世界の共通語や」との言葉にはっとした。地元楽団結成の構想も聞かされ「本気でクラシック音楽を根付かせようとしている」と直感。豊かな自然も気に入り、移住して92年に町職員になった。
バイオリン教室を皮切りに、楽器や合唱の指導を始めた。「上手な演奏よりも、楽しんで興味を持ってもらうことが第一。1人でも多くクラシックに関わってもらいたいから」との思いは当時から変わらない。輪が広がり、目標だったオーケストラは2000年に結成。小学校や地元行事でも演奏を重ね、地域に親しまれる存在になった。
20年、新型コロナウイルスが社会を襲った。加東フィルは定期演奏会を2年連続で断念し、昨年7月にようやく活動を再開できた。
11月20日には、3年ぶりの定期演奏会を実施。準備期間は4カ月と短かったが、舞台で明るい表情の団員らを見回し、いつものように大きな身ぶりでタクトを振った。復活を告げる、ドボルザークの優美なメロディー。鳴りやまない拍手。熱いホールの中央で、意外にも冷静だったという。「ホームグラウンドに戻ってきた気分。こういう楽団を続けたいんですよ」。コロナ後の音楽へ、情熱は尽きない。
【記者の一言】コロナ禍、文化や芸術に「不要不急」との言葉が向けられる場面もあった。吉澤さんは「いろんな意見があっていい」と受け止め、「僕らはやりたいからやる。無理はしないけど、できることを続けたい」と自然体だ。陽気な口調にしなやかさを感じた。

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