三田

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1・2ミリの細さが絶妙な食感のモンブランソフト=三田見野屋
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1・2ミリの細さが絶妙な食感のモンブランソフト=三田見野屋
試行錯誤を繰り返し、栗のホクホク感を再現した見野社長=三田見野屋
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試行錯誤を繰り返し、栗のホクホク感を再現した見野社長=三田見野屋
餅やあんこの上にモンブランクリームをかけた「栗わらし」=三田見野屋
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餅やあんこの上にモンブランクリームをかけた「栗わらし」=三田見野屋
店内にはごま豆腐や黒豆煮などの商品も=三田見野屋
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店内にはごま豆腐や黒豆煮などの商品も=三田見野屋
舌触りにこだわったごま豆腐や丹波の黒豆を使ったくず餅=三田見野屋
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舌触りにこだわったごま豆腐や丹波の黒豆を使ったくず餅=三田見野屋

 兵庫県三田市志手原の食品加工・卸会社「日乃本(ひのもと)食産」の直売店「三田見野屋」で、三田や丹波産の栗を使ったモンブランソフトが人気だ。こだわったのは、ゆでた栗をそのままスプーンですくって食べたようなホクホク感。新たな名物誕生の背景には、新型コロナウイルス禍の影響もあった。(喜田美咲)

 専用のしぼり器のバーを下げると、モンブランペーストがシャワー状になり、ソフトクリームの上へ流れていく。直後、辺りがゆで栗の香りで満たされた。金箔(きんぱく)をトッピングすれば、モンブランソフトの完成だ。一つにつき、三田や丹波の栗およそ12個分(約90グラム)を使う。

 栗本来の甘さを生かすため、ペーストには豆乳で作った生クリームを使用。絞る細さは0・2ミリずつ調節し、「しっとり」と「ホクホク」が両方味わえる1・2ミリにたどり着いた。

 4月に売り出すと会員制交流サイト(SNS)などで評判が瞬く間に広がり、平日でも列ができるほどの人気に。駐車場を増設し、外で田んぼを見ながら食べられるいすも設けた。

 日乃本食産は1985年、マツタケの卸元として創業した。ごま豆腐や栗きんとんなど、和食や菓子の製造も手掛け、旅館や飛行機の機内食などに全国で採用されている。イスラム教の戒律に対応した「ハラル」の総菜や、加熱袋で温かいおこわや煮物ができる災害用備蓄食を作るなど、食の可能性を広げてきた。

 栗は、和洋菓子店にモンブランペーストなどを卸すため、三田や丹波産のものを毎年5トンほど仕入れてきた。昨年は、新型コロナ禍で観光業や外食産業が停滞した状況を受け、生産者を応援する意味も込め、約3倍の16トンを仕入れた。

 ところが、大量に卸す予定をしていた菓子店は、コロナの影響で東京への進出を断念。抱えた在庫の活用法を考える中で、以前から頭にあったスイーツへの展開に挑むことにした。モンブランブームにも後押しされ、見野裕重社長(55)が自ら、人気店を巡って味や食感を確かめ、オリジナルの味を追求した。

 三田や丹波の収穫は、完熟して自然に落ちた栗を拾う。青いうちに収穫して天日干しするより手間は掛かるが、しっかりとした甘みが出るという。栗そのものの味を残せるよう、糖分の追加はなるべく抑えた。「何回食べたか分からない」と見野さんは笑う。

 大阪や神戸などの都市部ではなく、あえて三田のみで販売することで、地元の味として広める狙いがある。自然が豊かな三田にはおいしいものがたくさんあり、「観光で来たついでに寄ってもらえる場所にしたい」と見野さん。秋に向け、すでに新たなメニューの開発も進んでいるという。

 モンブランソフトは税込み千円。午前10時~午後5時。水、日曜、祝日が休み。木箱に入った餅やあんこ、生クリームの上に同じモンブランペーストをかけた「栗わらし」も、4個入り1080円、12個入り2808円で販売している。

 三田見野屋TEL079・564・2222

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