-前回選(2012年12月)から得票を伸ばし、小選挙区で初勝利を挙げた。
「選挙期間中、多くの声を掛けられた。『民主が出ていないから投じる』という民主ファン、『政策に違いはあるが、自民の暴走を防ぐために応援する』という共産支持者もいた。今回の議席は、私個人への単純な支持ではないことをしっかりとわきまえ、2期目も働きたい」
-議員の「身を切る改革」を一貫して訴えた。どう取り組む。
「できることはまず実行する。例えば国会議員の活動経費『文書通信交通滞在費』はこれまで、報告書も領収書も不要だったが、既に党内のルールを定め、10月分から公開する準備をしている。議員定数の大幅削減では国会の議論をリードしたい」
-ほかには何を。
「秋の臨時国会に、正規、非正規の区別なく同じ仕事には同じ賃金を支払う『同一労働同一賃金法案』を議員立法で出したが、解散で廃案になった。再提出したい。超党派の若手議員で社会保障などをテーマにした勉強会もつくっており、引き続き参加する」
-選挙では与党が解散前の勢力を確保した。維新をはじめ野党の役割をどう果たす。
「野党が伸び悩んだのは、“単品”の政策しか訴えられなかったことに要因がある。『この道しかない』とアピールする自民への対案をパッケージで示せなかった。経済や財政、社会保障、雇用・労働に関する骨太な政策をまとめて練り上げ、『別の道もある』ことを示していきたい」
-野党再編への考えは。
「選挙結果から反省するならば、やはりパッケージの政策もないまま組んでも野合批判を招き、投票先にはなり得ない。まずは軸となる政策をしっかりと定める。それに賛同する議員が増え、政界再編につながっていくのが本筋だ」
(聞き手・田中陽一)
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◇経歴◇ 東京都出身。京大卒業後、神戸のIT企業を経て1999年、神戸市議に初当選。2012年衆院選には旧みんなの党から挑戦し、比例復活。その後離党し、結いの党を経て維新に合流した。妻と1男2女。