■力重智之氏(39)/格差と貧困ただしたい
安倍政権の5年間の成果が問われる選挙だ。集団的自衛権の行使を容認し、「憲法を守れ」という国民の声を無視して安保法案や共謀罪法案も成立させた。憲法9条も変えると言っている。今、子どもたちに9条を残せるのかが問われている。
格差と貧困をただす選挙にしたい。待機児童をなくし、保育士の待遇を改善する。だが、財源を消費増税で賄うことは許されない。アベノミクスでもうけている大企業に課税し、軍事費や公共事業を削るべきだ。
安倍政権の暴走と政治の私物化を止めるのは、市民と野党の共闘。維新や希望には不可能だ。市民の声を届け、安倍政権を変える。
■梅村聡氏(42)/既得権益と戦い改革を
今回の解散に意義はない。消費税増税の使い道変更を問うというが、自民党国会議員がお金の問題や疑惑に答えを出さずに、税金だけを上げるのは本末転倒だ。
霞が関や既得権益と戦いながら改革を進めるべきなのに、自分の給料をカットできない、政治活動のお金さえただせない政治家に税金の使い道を任せてよいのか。増税前に身を切る覚悟を示す。
解散後に政党が合従連衡(がっしょうれんこう)した。選挙が危ないからといって、政党を変えるために主義主張をひっくり返す政治家が信用できるのか。私たちはどういう状況になっても、日本維新の会で改革を進める。その先頭に立って、兵庫1区で戦う。
■盛山正仁氏(63)/地方創生力強く進める
データで見る限り、景気は良くなっている。しかし実感がない。東京は潤っても神戸や地域の経済はどうか。どう良くするかが求められている。地方創生を力強く進め、政権を担えるのは自民党しかない。よその党で政策を確実に実行できるか。私たちは一つ一つ着実に経済を良くし、外交の難しい状況を立て直す。
神戸市の久元市長は高校時代からの同級生。県の井戸知事とも連携してきた。国、県、市が一体でないと進めない。神戸港をさらに元気にして、神戸空港の離発着枠や関西エリアの航空需要を増やしていく。三宮の再開発も党国土交通部会長として知事、市長とともにお手伝いしたい。
■井坂信彦氏(43)/増税前に身を切るべき
安倍総理は解散の大義名分として、消費増税して子育ての財源にする、と言った。しかし、増税前にやるべきことがある。総理をはじめ、議員は一円たりとも身を切っていない。約束だった議員定数の大幅削減も守られていない。議員の給与やボーナスのカット、そして政務活動費の見直し。議員がやると決めれば、明日からでもできる簡単なことだ。自分たちは満額もらっておいて、お金が足りないから、経済に悪影響を与える増税をする。これで本当に納得できるだろうか。
日本の政治に適正なバランス、そして健全な議論を取り戻す。政治を変える力は、演説を聴いている、一人一人の手の中にある。